工夫ありこだわりなき、のこだわり。
ねじまき雲。
ねじまき雲 (東京/国分寺・青梅)
ひょんなきっかけから始まった珈琲の仕事はもう20年。
時代の変化を感じながら、思うこと。
珈琲はやっぱり、'生きる'ことに繋がると思うのです。
2024.07.21
今回はこのNeji Coffee Roasterプロダクト制作のきっかけを下さった‘ねじまき雲‘(東京/国分寺・青梅)の長沼さん(以下ネジさん)にインタビューしました。
コーヒーへの始まりから活動20年のお話を伺っても、その中で大きな社会の変化を感じます。そんな時代の移り変わりをどう捉えているのか、’これまで’と’これから’ のお話を伺いました。
僕とのお付き合いが長いこともあって、その分お互いに長い話となりました。
ネジさんの人生珈琲、やっぱり言葉にしても濃いのです。ぜひ最後までお読みください。
(Neji: ねじまき雲 長沼さん/ M:マスミツ/ 取材日:2024年5月 )
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M:
写真や自転車バイクと以前から多趣味なネジさんですが、コーヒーにはどのように興味を持ったのですか?そのきっかけについて教えて頂けますか?
今ほど、社会の中でコーヒーに関わる仕事が身近ではなかったと思うのですが、その中でコーヒーを仕事にする(特に個人事業として)という決断に至った経緯をお聞きできたら嬉しいです。
Neji:
実は若い頃コーヒーは全く興味がなくコーラばかり飲んでいました。
1番のきっかけは20代半ばに付き合い始めた彼女(今の奥さん)がコーヒーに嵌り出して、自分の職場の近くの個人ロースターで彼女好みに深煎りのカスタムオーダー焙煎豆を購入し始めた事です。でも彼女がはまるきっかけは、私の実家に遊びに来た時、親父がドリップしたコーヒーを彼女に出してあげた事なんです(笑)。私の両親は無類のコーヒー好き。彼女はコーヒーやアンティークインテリアに囲まれた生活に憧れがあったようです。
M:
そうだったのですね。コーラばかり、というのもなんだか別のこだわりを感じますが。。
Neji:
まずは彼女がコーヒーにはまり、それに追従して興味を持った私の変化に驚いた両親が、たまたま乗ったタクシーの中で、「あんなに興味無かったのに~」と話していたら、運転手さんがいきなり話に入ってきたそうです。
「宜しかったら息子さん、焙煎機お使いになりますか?」
何とその運転手さんは元々恵比寿でコーヒー豆売りをしていた方だったのでした!
そうしてヒョンなことからことから説明書もない小さな焙煎機を譲り受けた若者が、夜な夜な独自に創意工夫してモクモク焙煎を繰り返し始めたのです。錬金術のように1種類の豆から幾千幾億にも味が変化する焙煎のワクワクに、あっという間に取り憑かれてしまったわけで、勤めていた会社を辞めてコーヒー業に転身するのにそう時間はかかりませんでした。最初は老舗ロースターへの転職でしたが、自分のスタイルを確立させそれを試したくて2年で独立開業しました。
M:
なんと!映画のようなドラマチックな始まりだったのですね。そこからの夢中な時間、本当にあっという間だったのですね。
青梅の’ねじまき雲’に僕が初めて伺ったのが、いつかの年始でした。古い家具やきっと好きなものや道具たちに囲まれた落ち着いた空間。ずっしりとした苦みも深みも本当に贅沢な一杯の珈琲でした。どれをとっても’表現’、と感じるそんなひと時でした。青梅(東京)に最初のお店(今では焙煎所、と不定期オープン)をつくったのは、ネジさんにとってどのようなタイミングでしたか?
Neji:
今でもマスミツさんが来てくださった日のことはよく覚えています。縁もゆかりも無い片田舎で店を始めたばかりで、どうせ誰も来ないだろうとたかを括って、試しに正月開店していたのです。来た人にタダで甘酒の振る舞いなんかして珈琲屋らしからぬ怠惰さでしたね(笑)。
お店を作ったタイミングは一つ上の質問でも触れましたが、自分のスタイルを確立させ、それが通用するのか試したかったというのが大きいですね。まさにマスミツさんがお越しになってくださった時に汲み取ってくださった「表現」というものだと思います。常連さんには「ネジ臭」なんて言われたりしますけどね(笑)。
企業にいては難しいタイムパフォーマンスの悪い作業の丁寧さにはじまり、店主の好みに全フリしたおおよそビジネス的では無い味作り、コーヒーを飲む場作りとしての、ともすれば余計なインテリアだったりと、総合的な表現が相まって、それが唯一無二な時をカップ一杯の中に満たすのだと、それが私なりの個人珈琲店の在り方と信じています。
(*青梅店は国分寺店がお休みの日に、昼は予約制ネルドリップ、深夜は2時間のみの通常営業でした。コロナ禍に入ってからは焙煎所としてだけ機能しており2024年どこかで再開予定です。)
M:
ビジネス的でなく店主の好みに全振り。。なるほど、今のネジさんの姿を拝見しても本当に頷けます。認められる認められない、ではなくやはり自分の方向性を’信じる’ことが大事ですね。
ネジさんのお店の中を見渡してみると、お店の内装や珈琲の道具など工夫がたくさん。僕はねじまき雲のコーヒーにぴったりな静けさも好きですけど、そこかしこに散りばめられている手の跡もなんとも暖かな気持ちになって好きなんです。他にも自転車やバイクのカスタマイズ、などご自身でやられるネジさんですが、暮らしの中で仕事の中で必要な物をつくる、’まかなう’事について、何か考えていることありますか?
Neji:
マスミツさんの発せられた「まかなう」は非常に重要なキーワードだと思います。
私は雇われだった時、このまかなうという感覚が欠如していました。必要なもの壊れたものは、在るものを買えば良い。専門業者に直してもらえばいいという感覚だったのですね。それが本当に必要なのか?自分で出来ないのか?どうか深く考えもしませんでした。
「暮らしに必要なものを整え使えるようにする」
まかなうというのは生活を深く考えている人だからこそ出てくる言葉です。また北海道人である私にとっては耳馴染のあるワードで「まかなって」とは身なりを整えたり、温かく着込んで、など気遣いのあるニュアンスも含む方言でもあります。「賄」は「賄賂」や「賄い料理」のように現在ではあまりプラスに使われませんが、もともとは他人への気遣いからもてなしを贈る意味を持った日本語です。(自分にも他人にも)賄うためにはどうしたら良いのかを自ら考え行動し、足りないものはモノもコトも「つくって」補う。このプロセスが生きる上で大切なように思います。
それをナチュラルに実践されているのがマスミツさんのOn the river(マスミツの暮らしとモノ作りの場)という生き方暮らし方だと思いますし、ねじまき雲もまた然り。いつもリスペクトさせて頂いております。これらを苦しんで仕方なしにやる。のではなく、誰に寄りかかるでも無く楽しみながら自分でカスタマイズしてハッピーを伝播させながら出来たなら、それが一番ですよね。
M:
いやいや、褒めすぎです。。でもそうですね、「まかなう」は今あるもので、今の現状でなにができるか、ということが出発点ですね。どのように自分で自分を満たせるか。そうやってチャレンジすることが意外な結果だったり、側面だったりして新しい発見をすることが面白いし、次への原動力にもなりますよね。ネジさんのカスタマイズという考え方も人生を楽しくするコツなんですね。
現在コーヒーの仕事を目指す若い人たちが増えているのは、youtubeやSNSなどの社会現象も手伝って、自分のこだわりを表現したい人が急増したことが一因だと思います。ネジさんには生きる事への’こだわり’、仕事としての’こだわり’と聞かれたらどのように答えますか?また、そんな若い世代の方々にアドバイスをするなら、いかがでしょうか?
Neji:
こだわりは、実は無いのです(笑)。普段は面倒くさいので「ハイ、こだわってます」的に済ませてしまうのですが、偏屈に凝り固まってこだわってしまうと視野が狭まってしまいます。人によってはこだわりがあるように見えるのかもしれませんが、ただ心の動く方向に純粋に進むための必然を、丁寧にこなしているだけなのです。困ったことに全く興味がない事柄は遅々として進まないダメな大人です(苦笑)。
こだわるのではなく、自分なりの美意識をもって生きたり、仕事をすることは、日々の活力になります。苦手なことや1人じゃ難しいことはこだわらず誰かを頼るのが良いと思います。可能か不可能かわからないことでも、楽しそうなことなら、とりあえず口にしてみる。実現しなかったり、アイデアを聞いた誰かが蚊帳の外でやってしまうかもしれないし、何十年後かもしれないけど叶うかもしれない可能性の芽を投げることにはなります。その一つがNeji Coffee Roasterだったのかもしれません。出来ないから、バカにされそうだから口にしないでは、何も始まりませんしね。逆に誰かを不幸にするようなこだわりなら無いほうがいいと思いますし、興味があることが無いことも、悪いことではないと思います。まだ好きなことが見つかってないだけかもしれませんし、生きてるってだけで最高。素晴らしいと思います。
大多数がくだらないと思うような事や、不得意なことが好きでも、自分が好きなら、仕事にするかどうかは別として臆せず続けていくのが良いと思います。誰の人生でもない自分の人生ですから。
M:
私たちが10数年暮らした国分寺にネジさんは2号店をつくりましたね。もう何年前のことでしょうか。2号店は店舗を増やす、ということではなく、行き方や仕事の進め方へのもう一つの選択肢だったか、と思いますが、新しい場所に移って、何か新しく変化がありましたか?
Neji:
2024年3月に6年ごとの保健所の更新を済ませたので国分寺店は13年目になります。
もともと国分寺は20代前半からパートナーが住んでいて馴じみのある好きな街だったことと、18年前に国分寺で物件が決まりかけた時に青梅という街の噂を聞いて決めてしまったので、国分寺という選択に心残りがありました。青梅店はどちらかと言えばアットホームな隠れ家的自宅喫茶で自分の家に遊びに来てもらうような感覚だったのですが、よりお店として様々な抽出スタイルを個々が集中して楽しんでもらえるよう、静謐な日常である「ケ」と、ギャラリー展示などイベント、いわゆる祭りにあたる「ハレ」の日の2パターンを考え造作した国分寺店を12年前にオープンしました。
私自身2拠点生活となり移動が生じて正直効率的では無くなりましたが、マインドの切り替えをしてそれぞれに仕事に行くという面白みが出来ました。国分寺店(陽)は妻と2人、青梅店(陰)は独りという営業スタイルもリフレッシュになりますし、特化する場を作れて珈琲のバリエーションを増やす余裕にも繋がります。それぞれお客様も被らない部分がありますからそれも面白いです。規模を拡大したわけでは無いのでジリ貧にはなってメンタルと身体、お財布の余裕は無くなりましたけどね(笑)。四六時中珈琲の奴隷です。後先考えない変態ならではの生き方だったと思いますね。
M:
コーヒーの奴隷(笑) 。初めて聞きました、その言葉。
普通2号店ができたというと、従業員が増えたり、お店が大きくなったりのイメージですが、ネジさんの場合は2つの異なるスタイルの珈琲の在り方を表現。結局、それもすべて「まかなって」しまうところが、ネジさんらしさでしょうか。
先日あった海外からの問い合わせの中に、大坊さんのことを’Japanese-style dark roast coffee’と表現し、その味だけでなくプロセス全体が素晴らしい、とありました。今欧米だけでなくアジアでも流行っているスタイルとまた異なった『道(どう)』の様に見えているようです。僕は、ネジさんにもその独特の『道』を感じています。大坊さんとも親交があるネジさんですが、お二人のお話の中で何か共通している’珈琲’の話題というのはありますか?
Neji:
まず知らないうちに海外にまでNCRが渡っていた事に驚きましたね。シンプルでメンテナンス性に優れ、壊れにくい構造なのでNCRの活躍の場が広がるのは嬉しいことです。同時に、こうしてその土地での珈琲事情や日本の珈琲の捉えられ方を知れる機会にもなり有難いですね。
日本の深煎りが独自のスタイルとして伝わっているのは面白く思います。大先輩の大坊さんからは有難いことに時折り薫陶を賜り励みにさせて頂いておりますが、直接的に珈琲のテクニカルなお話しに終始することはほぼありません。珈琲を語らずして珈琲を語る。のような領域に近いかもしれないですね。深煎り、苦みというものに対して根底に共通認識はあるかと思いますが、苦みの中の暗さや明るさのように、この部分のニュアンスが、ただ深く煎ることでも単なる苦味でもないので説明が難しいところです。それがもしかするとひとつの「道」なのかもしれません。
M:
なるほど。語らないこと、はっきりしてないけどある核心、確かにそれが「道」なのかもしれませんね。
M:
さてさて。ようやくNCRが誕生した時のお話を伺います。
僕(マスミツ)がコーヒー豆を身近で買うことができないほど田舎の集落に移ったことをきっかけに、珈琲焙煎をしたいと思い立って、ネジさんに相談した、、ということからこのNeji Coffee Roasterは始まっています。すっかり購入するつもりでいたのに、ネジさんの『焙煎の仕組みは簡単だからマスミツさんならつくれますよ』と言われたことがそもそもの始まりです。懐かしいですね。第一号は、僕の展示会にネジさんが来てくれる事に合わせて、の大完成でした。その時のこと、覚えていますか?
Neji:
思いついたらとりあえず言ってみる。という私の適当男な悪い癖がキッカケになってしまいましたね(笑)。マスミツさんには大変なご苦労お掛けする事になってしまい非常に申し訳なく思っております(苦笑)。
簡単なわけ無いのに当時の私の素人考えでは円錐部分とか真円を出す難しさなどにはじまり一つ一つに気が回りませんでした。でも結果的に第一号にして最早現在とさほど遜色無いクオリティの焙煎機が出来ていましたよね。素晴らしいです。
初焙煎の展示会、忘れるはずもありません。一生記憶に残るぶっつけ本番での、しかも土砂降りの外焙煎。まさかのガス圧トラブルも奇跡的に近所の方のお力をお借りしつつ乗り越えましたね。本当に懐かしく思います。代々木上原のhako gallery さんでお披露目会をさせて頂いたことも焙煎に興味をもってくださる方々の生の声を聞けてとても勉強になる機会でしたね。
M:
初めは想定外、想像外なことが本当に多くて。。でも’知らない’ことも場合によっては強みってことですね。
その後ネジさんが、『僕もほしい』、続けて『販売したい』と言ってくれたことがきっかけで、このNeji Coffee Roasterプロジェクトが始まりました。ものつくりが好きな二人に加えて、以前からお世話になっていたoasisの渡辺さんを加え、少しずつ修正を加えながら、販売できるようになるまでになりました。『暮らしの向上委員会』みたいになれたらいいですね、そんな話をしたことを覚えています。
NCRを使ってくださる方が少しずつ増えてきて、多くは小規模個人事業者、又はこれから珈琲を仕事を進めたい方が使ってくださっています。今、多様な暮らし方の中での’珈琲’の在り方が大きく変わったな、と感じますが、ネジさんからはどのように見えますか?
Neji:
仰る通り多様な暮らしの中で珈琲の在り方も多様化していると感じます。
ネット環境の進化で情報が拾いやすくなり、焙煎というある意味神秘のブラックボックスが気軽に一般化したことで、一昔前に比べ誰でも暮らしに焙煎を取り入れ易くなりましたね。コロナ禍でお家時間が増えた事もお家珈琲の需要に繋がり、加速度的に焙煎豆売り開業者を拡大させました。
NCRもそうですが小型焙煎機の種類も格段に増えましたからチョイスの幅も広がっています。ドリッパーなどの道具もSNS発信でクラウドファンディング販売やインフルエンサー発案のものから、日夜新しいものが生み出され続けています。昔から懇意にして頂いてる老舗珈琲道具問屋さんも苦笑いしているほどです。もう珈琲を淹れる行為も煎る行為も、ファッションを楽しんだり、料理をするくらいのレベルで暮らしに浸透していっています。そんな多くの選択肢の中で、NCRを選んでくださるのは嬉しいことですし、安いとは言え決して安過ぎないので、やはり本気度の高い方々にご支持いただいていることも有難いと思います。
M:
これから、のことも伺ってみたいと思います。先ほどのお話の通り、世の中は、この5年10年で大きく変わっています。その中でネジさんが考えるご自身の’これから’と’珈琲’(これは社会的に)の’これから’について、お聞きしても良いですか?
Neji:
コロナ禍を挟んだのもありますが人の繋がり方を含め世の中大きく変わりました。
珈琲と社会との接点も、サブビジネスや療育などにまで使われたりと裾野が広がる一方で、価格の高騰で生豆が手に入り難くなったりと反面お手軽さも失われつつあります。地球温暖化で珈琲豆も十分採れなくなる時がくるなどと囁かれ、珈琲成分に完全置換する飲み物を科学的に生み出す試みもされています。その中で、これからということですが、長年の飲食業経験を生かして自分が使いたくなる道具のアウトプットをして商品開発をしてみたいですね。
珈琲を煎り続けられる限り、ロースターであるのは変わりませんが、ずっと最小限のマニアックな経済活動をしているので、飲んで下さるお客様がいなくなれば、終わるかもしれません。珈琲以外のことだと、東京から地方に散っていった卸先さまや知人たちの衣食住のアプローチの仕方から刺激をいただくことも多いでので、既製品を消費するだけに終始するより、自然や知人から得られるものを享受して原始的に生きることに、よりコミットしていきたいですね。
数少ないですがマスミツさんをはじめ、そういう方々には恵まれましたけど、実はあまり運が良い方では無いので、予期せぬトラブルなどがキッカケで、思わぬ新展開がある人生を歩んできました。結果的に腰の重い私にとって、そのアクションが次なる面白みに繋がっていったりもしますので、そういう数々をもポジティブに楽しめるこれからでありたいですね。
M:
ネジさんのアクシデントをこれまでに沢山伺ったことがありますが、その時いつも笑って話していますよね。時には色んな部分を変えざるを得ないけれど、でもやっぱりネジさんという人間の変わらない部分がある。こだわりがない、ということは、一つ自由であるための秘策とも言えるのでしょうか。
‘こだわる’ことにこだわる、’こだわらない’ことにこだわる。
続けていると割り切れないことももちろんあるから、縛られずに’好き’を生きようよ、そんなメッセージを受け取ったように思います。いやはや、コーヒーの話がいつの間にか人生の話になってしまいました。でも本当に良い時間でした。僕も頑張ろう、素直にそう思えます。有難うございました!
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◉国分寺店では様々な作家の展示も開催しています。
◉ねじまき雲(陰)青梅店 休業中
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